つゆの分水嶺としても異端な、駅蕎麦としての用途を超えた、小矢部市民のソウルフード。

小矢部市
10 /21 2016
石動  麺類食堂


先日帰省したのですが(その時のレビューは下書きが溜まっているので2ヶ月後くらいに上げられるかと(^_^;))、
こちらに行きそびれてしまいました・・・
でも、上げておくべきお店(´・Д・)」
よって塩漬けレビューを仕上げてUPさせていただきます<(_ _)>
どうも経営者が変わったらしい、との情報を得ていますので、現在でもこちらで紹介するお味なのか不明なのですが・・・


小矢部市民のソウルフード、って何だろう?
と考えた時、白川精肉店のコロッケ(河井的にはハムフライの方が好きですが)と共に思い出したのが、こちら。
田舎に帰った時は、大概立ち寄るお店です。
高校時代は電車通学でしたので、しゅっちゅう食べておりました。
・・・家でケロッグチョコクリスピーをてんこ盛りで食べた後にテヘヘッ(*゚ー゚)>

こちら、駅のロータリー側に入口があるのですが、ホーム側にも狭い飲食スペースがあります。
石動駅は(2012年当時)特急の停車駅だったし、接続待ちの客が飲食出来るように設けられたスペースなのかな、
と当時は思っていたのですが、
停車するのは一部だけですし、用途はほぼ無さそうに思えます。

推測ですが・・・
昔の[b:「加越線」]の残滓ではなかろうかと思うのです。
河井が産まれる前ですが、
「加越線」という、石動駅から庄川町(現砺波市)を結ぶ私鉄路線が走っていました。
残念ながら1972(昭和47)年に廃線となりましたが、
・・・つまりはかつて、石動駅は乗換駅でした。
接続待ちの人も今よりはるかに多かったでしょうし、「ホームで駅蕎麦」という選択肢も多かったのではないでしょうか。
昭和30年代に創業したこの店は「乗換駅の駅蕎麦屋」としても繁盛していて、その名残がホーム側の飲食カウンターに残っているのかな・・・
と、(勝手に)思っておりますが、はてさて。

こちらの蕎麦(うどん)の特徴は、先ずは「赤巻き」。
まあこの界隈のうどん蕎麦には大概入っているのですが。
外見は赤色の蒲鉾ですが断面は白く、赤いラインが「の」の字に入った蒲鉾の事であります。
これね、地元に居た時はあまりに当たり前の存在過ぎて、
上京してきた当時はこの蒲鉾が全く手に入らなくて戸惑いました(^^;)
因みに、「板が付いた蒲鉾」は、東京に来て初めて知りました(実話です)。
東京の板わさよりも密度低めで味が強く、旨味がじわあっと溢れるのですよ。
炙ったらめっちゃウマイっすよ( ̄▽ ̄)日本酒にすこぶる合いますぜ(_ー_)逆ニヤリッ
これをいただくと「ああ、俺、帰ってきたんだな」って感じる。
そう、舌で感じる。そんな味です。
まあ、ここのトッピングはペラペラですけどね(^_^;)

そして、つゆ。
ここは昆布出汁がガッツリ効いた薄口、しかもみりんによって甘さが主張します。
これはもう、美味しいとか美味しくないとかじゃなくて、文化だと思います。
美味い不味いを一つのフィルタで確定してしまうのは、日本の多様な食文化にとって必ずしもプラスとは言えないのではないかなあ。
そう、思いませんか、食べログさん(^_^;)

明らかに東の富山駅の「[a:16000752,立山そば JR富山駅構内店]」とは違う味。
しかも西の金沢駅の白山そばよりも薄口なんです。

富山県はその中心部にある呉羽山を基準に呉東地区、呉西地区と分かれるのですが、
そこを境に「関東風」と「関西風」が別れる、ちょっと変わった土地柄なのです。
方言も呉羽山を境に東日本語圏と西日本語圏に分かれるらしいですし。
その理由は、恐らくは戦国時代まで遡ります。
当時呉西は一向宗、呉東は上杉家の勢力下にありました。
そして江戸時代になると呉西地区の大半が加賀藩領、呉東地区の大半は富山藩領。
同じ前田家ですが別藩でした。
つまりは約350年もの間、東西は別の文化圏に属していた訳です。
この辺りに味の違いが生まれたのでは、と推測しております。

そして石動はと言うと、もっと特殊。
元々は前田利家の甥、利秀が今石動城に拠り、石動は今石動6万石の城下町として発展しますが、
文禄2年(1593年)に早逝、
その後は加賀藩に組み込まれますがその後も代官が置かれ、
宝永7年(1710年)までは今石動町奉行が置かれ、砺波・射水両郡の郡奉行も兼ねた独自の権限を持っていたといいます。

と、長々と語りましたが(。-_-。)
つまりそういった過去の歴史が、この丼上に表れているのではないかと思うのですよ。

そしてそして、その推論を裏付けるのが、
「ミックス」。
高岡駅の今庄そばにはかけつゆに蕎麦とうどんが一緒に浮かぶ「ちゃんぽん」なるメニューがありまして、
一部では(蕎麦文化とうどん文化のフォッサマグナとして)かなり有名な存在なのですが・・・
ここにも同様のメニューがあるのです。それが「ミックス」。
因みに河井は食べた事がありません。
蕎麦は蕎麦で、うどんはうどんでいただきたい人なので(^^;)

まあ、そんなこんなで(郷土愛も込み込みで)、
東と西の文化が混在する「日本のイスタンブール」、小矢部市を象徴する一杯(えらく大きく出たな河井
駅蕎麦フリークにも、そうでもない方にも、
もっともっとクローズアップしていただきたいお店なのであります。

因みに麺はフガフガの蒸し麺で、茹では柔らかめ。
まあ味はアレだ、文化を食べると思っていただければありがたや(^_^;)

因みにこちら、朝夕は通勤客で賑わいますが、昼も近所で働いている方や車で食べに来る方で賑わいます。
とはいえ回転はとても速いので、待つ事はないでしょう。
まぁ竣工が速いので、店内で器を持ちながら立ち食いする事はあるかもしれませんが(何度かありましたので)。

まあ、それも文化だと思っ(ry

店が改築して立派になってしまったら・・・ちょっと淋しいな。
あの佇まいで、あの味だから、良いなぁとも思うのです。
いつまでも、いつまでも残っていて欲しい、小矢部市の文化遺産であります。
前述の通り外からでも利用出来るので、お近くを通った際には是非是非(´・Д・)」




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